玄人志向のSAA7130-TVPCIを使った激貧キャプチャーのレポート
\3,980(STEPUP PC販売価格)という価格帯での画質はとてもイイ感じです。
付属ソフトにPowerVCRTMSEがありますが、ある意味こっちの方が高価な気がします。
1.取付け
さて、このボードを取付けるにあたって気をつけることは、「ノイズ」です。
私も何枚かのキャプチャボードを使ってきましたが、このボード程ノイズが出たことはありませんでした。
PCIスロット全部にボードを差込まないと落着かない人は、それなりの対策を施してください。
そうでない人は、他のボードから1スロット以上空けて取付ければ、多少ノイズは緩和されます。
PCの内部、外部環境にもよりますが、ノイズが出る場合と出ない場合があるようです。
2.ドライバーのインストール
ドライバーのインストールですが、素のままだと「ドイツ」仕様になってしまいます。
そこで、インストール後下記の箇所を書換えてください。
- Philips SemiconductorsPHTVTUNE.INF
60行目
HKR,,TunerType,,FI1236 ; "FI1236"
77行目
HKR,,DefaultStandard,,0x00000002 ; KS_AnalogVideo_NTSC_M_J
- Philips SemiconductorsCAP7130.INF
61行目
HKR, "Decoder", "Preferred Video Standard",0x00010001,0x00000002;
KS_AnalogVideo_NTSC_M_J
136行目
HKR, "", "CountryCode",,"81"; Japan
250行目
HKLM,"Software\Philips Semiconductors\SAA7134","Country",,"Japan"
- ボードを取付ける前にCDからドライバーをフォルダごとコピーし、書き換えた後にボードを取付けたほうが
良いかもしれません。(W2KではINFファイルはインストール後、ファイル名が変更されます。 oem?.inf)
3. PowerVCRTM
適当にやってください。MPEG2でキャプチャーしなければ必要無いかも。(私は入れてません。)
- 4.キャプチャー
- キャプチャには「ふぬああ」、コーデックは「Huffyuv」を使います。
- 設定は環境によって微妙に違ってくるので、各々調べてみてください。(手抜きですが、意外な使い方が見つかるかも…)
- コマ落ちが発生する場合は、プレビューを無しにすると改善されます。
このソフトは、分割保存と、AVI2保存ができます。
FAT32環境だとAVI2では、4G迄しか保存できません(10分前後)。
その為、分割保存となります。しかし、分割保存だと音ズレが発生する場合があります。
PVなどの比較的時間が短いキャプチャにはオススメです。
- NTFS系だとファイルサイズの制限が無くなるので、AVI2保存でHDDの容量が許す限りキャプチャが可能です。
ちなみに、30分(実質25分くらい)のアニメで約12Gになります。
- OSが入っているHDDに保存するとコマ落ちが起こりやすいので、別のHDDに保存したほうが良いです。
(パテーションで分けたドライブではなく2台目のHDD)
保存用のHDDは、こまめにデフラグ、チェックディスクをかけることをオススメします。
- 5.エンコード
- AVIファイルのエンコードです。
使用するエンコードソフトは「TMPGEnc」、コーデックは「DivX5.02」を使います。
- 設定はアニメ(24fps)のエンコードです。
- 《重要》 フィールドオーダーはキャプチャー環境によって異なります。このボードの場合はトップに設定してください。
-
- 下図のとおり設定したら、エンコード時に実行をクリックしてください。
- しきい値は適当に設定しています。(いまいち判らない)
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- キャプチャ後の音声は音量が小さい場合があるので、平均化します。
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- 100%に指定して、OKをクリック
- 設定は以上です。画面の端にノイズなどが入る場合はクリッピングなどを行ってください。
- ノイズ除去などの補正はエンコード時間が倍以上になります。
- ここからは、AVI出力の設定です。
- 下図の要領でAVIファイルを選択してください。
- 映像の設定をクリック。
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- DivX 5.0.2を選択し、設定をクリック。
- 後は、下図のとおり設定していってください。
- ビットレートモードは他に2passなどがあります。
- Quantizer 80%で、640*480 25分の動画が150M前後で保存されます。
- (映像の変化が大きい場合は、ファイルサイズは大きくなります。)
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- KEYフレームの設定は、数値を小さくすると出来上がるファイルサイズが大きくなります。
- 映像の設定が終わったら音声の設定を行ってください。
- 設定後、保存をクリックすると自動24fps化が開始され、エンコードが始まります。
時間は25分のソースで自動24fps化を行って1時間30分程度です。
(環境はP4 1.5G SDRAM 256M i845チップ)